国指定名勝 清水園 旧新発田藩下屋敷庭園
清水園は旧新発田藩下屋敷で、初代藩主溝口秀勝が加賀大聖寺から新発田へ入封したのは慶長3年(1598)であった。万治元年(1658)曹洞宗高徳寺を近郊に移し、約4600坪(約15000㎡)のこの地を御用地となし、下屋敷を造営した。庭園は遠州流の茶人で、幕府の茶道方であった縣宗知を招いてつくられた。中央に草書体の「水」の字をかたどった大池泉に近江八景を取り入れた京風の回遊式庭園で、十万石大名の庭園として越後路から東北にかけて他に比を見ない名園といわれる。清水谷御殿といわれた書院は、寄棟造杮葺平家建で、簡素な数奇屋風の建物である。
清水園 大栄町7丁目 新発田市 新潟県