旧室蘭駅舎 海岸町1丁目5 室蘭市 北海道
幌内炭坑の石炭の積出し港となった室蘭港と室蘭の発展を支えてきた大動脈が室蘭〜岩見沢間に布設された鉄道路線・室蘭本線てあり、その栄枯盛衰を一部始終見守り続けてきた現室蘭駅が開業100周年の記念すべき年に、幾多の思い出を刻みながら大役を無事終え、平成9年10月1日のダイヤ改正をもって新室蘭駅に世代交代し、その歴史の幕を閉じることとなった。明治30年(1897)輪西〜室蘭間の鉄道完成により、現長崎屋中央店向かい付近に当初建設され一度他に移転後、明治45年(1912)現在地に新築された。昭和54年長年の風雪で傷んだ駅舎を改修したが、札幌の時計台と同じ寄せ棟造りで明治建築の面影を残す屋根や白壁づくりのタト観を保存した全国でも珍しい建物である。
平成11年(1999)8月13日国の登録有形文化財として正式に登録された事によりこれまで室蘭駅が果たしてきた役割を後世に伝えるため歴史的建造物・室蘭駅を保存するとともに旧室蘭駅周辺の整備をする事となった。    室蘭市