旧ソーケシュオマベツ駅逓所(北海道開拓の村) 厚別町 厚別区 札幌市 北海道
喜茂別(きもべつ)村と徳舜瞥(とくしゅんべつ)村(現在の大滝村)の中間地点で、明治42年(1909)から昭和9年(1934)まで営業していた官設駅逓所で、他に現存するものは少ない。駅逓は、明治・大正・昭和にかけて、荷物の搬送や郵便・宿泊などの業務を行ない、北海道の開拓に大きな役割をはたした。
内部は客室、取扱人室、使用人室に分かれている。燈室には、各部屋に配るランプが置かれていた。ソーケシユオマベツ駅逓所の取扱人は、はじめ水沼菊三郎であったが、明治44年(1911)には真狩村収入役を勤めた長家國太郎にひきつがれた。台所の大きな囲炉裏は、わらじばきのまま入れる様になっていて、人が集まって談笑する場所でもあった。内部には、大正末期の駅逓のようすを展示している。