国史跡旧島松駅逓所 島松 北広島市 北海道

一、名  称    国史跡 旧島松駅逓所
二、指定年月日    昭和五十九年七月二十五日   文部省告示 第百十三号
三、説  明
島松駅逓は、北海道各地に設置された駅逓の一つで、明治初期の姿を残す駅舎・施設は、北海道の近代史を識る上で貴重な遺構である。 駅逓は、交通不便の地に駅舎、人馬等を備えて宿泊・人馬継立・逓送等の便をはかるために置かれた施設である。 北海道における駅逓制度は、古く松前藩時代にさかのぼり、明治に入り開拓使に直結された形で駅逓業務が継続された。 島松駅逓は、明治6年(1873)12月、箱館・札幌間の札幌本道の開通に伴い島松川の右岸に設置されたのに始まり、初代取扱人は勇払場所総支配人の山田文右衛門(明治8年まで)が、2代目は山口安五郎が務めた。 その後は、明治10年(1877)、中山久蔵が請人となって鶴谷新次郎が駅逓取扱人となったが、明治17年(1884)8月から中山久蔵が正式に駅逓取扱人となり、以後島松駅逓が廃止されるまで、この駅逓の業務は中山家によって行われた。 現在の木造平屋建ての建物は明治6−13年(1873−1880)に建てられた中山久蔵居宅・客室に同14年造築の行在所が主体をなし、その後小規模の改修が行われた。 史跡内にはハス池、井戸などの附属施設が保存されている。・敷地面積 4180.30u ・建物面積  333.96u  ・構造 木造平屋建 木端葺