創生橋・北海道里程元標 南一条東1丁目 中央区 札幌市 北海道

北海道里程元標は、明治6年の太政官布告により、北海道の道路の起点であることを示すため、創生橋の東袂であるこの地に置かれた。正面となる南面には北海道里程元標の標記、北面には設置年月が記され、東西面には、駅等の交通の要所に設置される里程標までの距離が記載されていた。当時の標柱はヒノキ又はトドマツ製で1尺角(約30cm)、高さが1丈2尺(約363cm)あり、高層建築物がなかった頃、遠方からでもその存在が容易に確認でき、明治時代の北海道開拓に際し、人々の往来や物流を支え、陸路の標として活躍したであろうと思われる。その後、大正8年に旧道路法が制定され、道路の起点を示す標柱は道路元標へと変わり、設置場所も北3条西6丁目の北海道庁前へと移り、木製の里程元標行方は不明である。ここに建立した標柱は、北海道開拓の起点としてのこの場所の存在を、創生橋とともに後世に伝えるため再建したものである。再建にあたり、当時の記録が存在していない西面の里程の記載については、分権や地図を参考に推察し復元した。  平成23年3月  札幌市