青山家は明治・大正を通じ、鰊漁で巨万の富を築き上げました。その三代目娘、政恵が十七歳の時、山形県酒田市にある本間邸に魅せられ大正六年から六年半余りの歳月をかけ建てた別荘が旧青山別邸です。昭和60年、小樽市より歴史的建造物第三号に指定されました。約1500坪の敷地内に木造2階建てで建坪は190坪。家屋の中は6畳〜15畳の部屋が18室、それぞれに趣きが異なり、金に糸目をつけず建てられた豪邸です。ちなみにこの旧青山別邸の建築費は31万円。当時、新宿の有名デパートの建築費が50万ほどといいますから、この別荘の豪邸ぶりがおわかり頂けると思います。

旧青山別邸 祝津3丁目63 小樽市 北海道