箱館運上所跡 大町 函館市 北海道
欧米5か国との通商条約に基づき、安政6(1859)年、箱館は横浜、長崎とともに開港し国際貿易港となった。これにともない、税,関の前身である運上所が設けられた。開港翌年の入港外国船は、商船30隻、捕鯨船21隻、軍艦13隻の計64隻であった。 貿易では、輸入はほとんどなく、輸出は中国向けの昆布が4分の1を占め、そのほか、いりこ、するめ、干あわびなど海産物が上位をしめていた。 明治5(1872)年、運上所は税関と改称された。 昭和43年、海岸町中央埠頭に港湾合同庁舎が完成し、税関も同庁舎に移転した。 なお、明治44年に新築された庁舎は、木造ルネサンス風の洋風建築であったが、昭和47(1972)年に取り壊された。    函館市