旧相馬邸 元町33 函館市 北海道
1861年、28歳の青年(相馬哲平)が大志を抱き越後から函館に渡る。榎本武揚や土方歳三が戦った函館戦争の渦中、参禍を逃れる市民の中で、米の騰貴を見越した大勝負を賭けて巨利を得る。その後、北海道屈指の大商人としての道を歩む傍ら、「郷士報恩」を信条として、函館区公会堂をはじめ、数々の公共事業に私財を投じ、函館の発展に尽くした。旧相馬邸は明治41年に建てられた和洋折衷の歴史的建造物で、旧イギリス領事館を眼下に、旧函館公会堂に隣接した堂々たる建造物である。