沖之口番所跡・箱館郵便役所跡 大町13−1 函館市 北海道
箱館郵便局役所は道内最初の郵便局として明治5年(1872)7月ここに設けられた。郵便制度の創始者前島密は幕末期にこの地で学を修めまた箱館戦争の幕軍総裁榎本武揚は後に初代逓信大臣になる等、函館は郵政先覚者ゆかりの地である。ここに先人の偉業を偲びつつ碑を建てる。昭和54年(1979)6月  北海道郵政局長
江戸時代、松前藩は藩財政を支える施策の一つとして、福山(現松前)に船舶、積荷、旅人を検査して規定の税金を徴収する「沖之口番所」を創設した。 その後江差と箱館(18世紀のはじめ頃)にも設けられ、文政4(1821)年沖之□役所と改められた。 明治2年(1869)に「海官所」、さらに翌年に「海関所」と改称された。 同8年に北海道諸産物出港規則が制定され、出港税徴収が開始されると、「船改所」と改称され、その徴収業務を担当したが、同20年、出港税の廃止とともに船改所も閉鎖された。なお、明治18年に船改所構内に函舘水上警察署が置かれたが、船改所閉鎖後も存続し、大正15年(1926)に建てられた建物が現存している。(水上警察署は昭和27年に西警察署と改称し昭和59年に新築移転した。)  函館市