上国寺 上ノ国町 檜山郡 北海道
重要文化財 上国寺本堂
上国寺の草創は、文献によると嘉吉3年(1443)、永禄3年(1560)、寛永20年(1643)等の諸説があり、明らかではない。当初は真言宗に属していたが、江戸時代中期に浄土宗に改宗した。 現在の本堂の建立年代は、内陣天井の支輪に「増上寺含下宝暦八寅年覚譽上人代」の墨書があること、また柱に使われている虹梁は、十八世紀の社寺に一般的に用いられている絵様であることより、宝暦8年(1758)と考えられる。北海道における十八世紀に遡る数少ない仏堂建築として貴重である。  平成5年4月20日 文部省指定管理団体 華徳山上国寺