二宮神社 細江町気賀 浜松市北区 静岡県
宗良親王の妃、駿河姫を祭神とする。 南北朝時代の初期、後醍醐天皇の皇子宗良親王は、南朝勢力の増強をはかって、井伊谷(引佐町)の豪族井伊道政のもとに滞在していた。親王は道政の娘駿河姫を妃とし一子尹良親王をもうけたといわれている。 延元3年(1338)1月(3月の説も)、親王は、奥州からの北畠顕家の軍と浜名の橋本(新居町)で合流し、京都に上ろうと井伊谷を出陣した。 駿河姫も親王を見送るためこの地まで来たが、急病になって翌日10日に亡くなった。 近くの金地院で火葬をし、親王の御座所のあった所に社殿を建て、姫の持っていた鏡を祀って二宮神社とした。 境内社の若宮神社は尹良親王を祀っている。 なお境内にあるホルトノキ二株とナギ一株の大木はともに細江町指定天然記念物である。  平成元年3月20日   細江町教育委員会