史跡笹川山成蓮院延命寺 真言宗にして大日如来を本尊とする。開基は、古く詳らかでない。現・地蔵堂改修の際に発見した棟札に「宝暦七年(1757)改築、鹿島大神宮別当寺有汎範」とある。 伽藍、山門を備え周囲に土塀をめぐらせたが、宝暦4年の火災と安政3年の風災により地蔵堂を除くほとんどが消滅する。寺宝の仏像は災害から逃れた創建以来のものである。 天保水滸伝に男の華と謳われた笹川繁蔵・勢力富五郎・平手造酒等遊侠三士の墓所と名僧「中宿法印」の菩提寺である。 平山氏の墓 嘉永三年 名主 土屋半左衛門之建 岩瀬氏喝志 明治七年 高橋豊子(繁蔵の妻)之建 平手造酒の墓 昭和三年 笹川有志一同之建 勢力富五郎の碑 昭和三年 笹川平手会之建 笹川繁蔵の碑 昭和十五年 有志一同之建 法印覚真大和尚の墓 須賀山村中宿の産、幼くして天賦の才に 恵まれ、仏門に入るや京都智積院第一臈 六波羅密寺の第廿四世兼ねて山城国海住 山寺学頭となる。 享保十四年(1729)入寂する。 平成10年3月 東庄町教育委員会 東庄郷土史研究会 |