国指定史跡内裏塚古墳 二間塚 富津市 千葉県
内裏塚古墳群を代表する前方後円墳で南関東地方最大の古墳である。墳丘の主軸長144m、後円部径80m、前方部幅90mを測り、墳丘の高さは後円部が13m、前方部が11.5mで、古墳群の中では最も高い墳丘となっている。墳丘は二段築成で、埴輪列がめぐり、楯形周溝の全長は185mを測る。埴輪には円筒埴輪のほか、人物・家・きぬがさなどの形象埴輪がある。 埋葬施設は、復円部中央に存在する二基の竪穴式石室で、明治39年に柴田常恵・小熊吉蔵らによって発掘された。(中略) 築造年代は五世紀中頃(西暦450年頃)で、大形前方後円墳築造の最盛期に当たり、当古墳の形態は大阪平野の履中陵古墳(360m)に近似したものとなっている。被葬者は古代須恵国の首長と推定される。 なお後円部上にはかつて珠名姫神社が祀られていたが、大正4年、飯野神社に合祀された。今も墳丘上には江戸時代の嘉永年間に建立された「珠名塚碑」が残されている。また内裏塚は親王塚とも呼ばれ、地元では昔から霊祭りを行ってきた。以下略 平成19年5月吉日  飯野地域活性化推進協議会