人見神社 人見 君津市 千葉県
人見神社は、新日鉄君津製鉄所の南に位置する人見山の山頂に所在し、旧17ケ村(君津、富津の海岸地域)の鎮守の氏神として崇拝されている。 祭礼は毎年7月に行われ、神事の中に「おめし」と呼ばれ350年余の伝統のある神馬奉納の儀がある。この起源には、大坂夏の陣(1615)に出陣し、負傷しながらも抜群の手柄をたてた飯野藩主保科氏の先祖の姿をそのまま奉納したという説と、領主小笠原氏が奉納したものという説とがある。 いずれにしても村々の浜の大漁と岡の豊作を祈ってこの行事を受け継いできたものである。 この神馬は雄馬で、祭礼を指揮する祭礼支配人によって決めらわ、鼻竿に用いられる真竹は、長さ12尺(約3.6m)、太さ(円周)約1尺(約30cm)で、節は12ヶ月になぞらえて12の節の竹でなければならない。   平成19年3月  君津市教育委員会