伏姫・八房(滝田城址) 上滝田 南房総市 千葉県
「南総里見八犬伝」  
里見義実は、安房一国を平定するが、愛娘伏姫は戦国の信義に殉じ、妖犬八房に伴われて富山に登る。2年後、節に死した伏姫から、仁義礼智忠信孝悌の8つの玉が四方に散る。時を経て、この玉を持った赤子が各所に誕生する。皆逆運の家にあったが、道義と武芸に優れた立派な青年武士に成長し、後年運命にいざなわれて巡り会い、兄弟の契を結ぶ。8人は打ち連れて滝田城に帰参し、悪と戦い、不義を滅ぼし、義実の描く道義的な理想国を築き上げる。海の向こうjに関八州を望むこの安房の地を舞台にした滝沢馬琴の名作は、里見氏の歴史を藉り、滝田城を出発点として展開させたものである。