弘法清水・水神宮 久保田 袖ヶ浦市 千葉県
昔、久保田の海岸には「弘法清水」と呼ばれる井戸がiありました。「弘法清水」の場所は、埋め立てによってはっきりとはしませんが、ここから北西の方向に80mほどのところといわれています。この井戸は、弘法大師(空海)が杖を立てたところ、そこから水が湧いたことに因んでいるといわれています。このような伝説は、日本各地で知られていますが、海の中から.真水が湧き出るという神秘的なようすと弘法大師の事績を結びつけたものといえます。 久保田地区の人々は、秋祭りのときに神輿を鳥居のところで三回まわして、“お浜入り”した後、井戸で浄めるなど、この井戸を大切に扱ってきました。 このたび、地区の方々の協力により、弘法清水を復元しました。この井戸から、かつての海岸のようすを偲ぶとともに、地区の方々の心の拠り所として永く守られる、ことを願っています。  平成11年3月   袖ヶ浦市教育委員会
弘法清水復元 左:金毘羅宮 奥:水神宮