カラダミ関係地図 椎津 市原市 千葉県
千葉県指定無形民俗文化財  椎津(しいづ)のカラダミ
椎津のカラダミは、市原の代表的中世城郭椎津城跡の麓、根津地区で毎年8月15日に行われている盆行事です。早朝、乞食坊主や乞食役の団子貰いで行事は始まります。 タ方、瑞安寺で伝説上の椎津城主椎津小太郎や水難者などの供養を行い、宵からジャラボコと呼ばれる万灯(山車)が練り歩きます。最後に、生きた人が入った棺を担いだ仮の葬列、ガラダミの行列が万灯と逆のコースをたどって瑞安寺に入ります。かつて万灯は、瑞安寺の前から出発し正坊山城跡に至る地蔵坂の入口付近が到着地だったそうです(左図参照)。お盆に万灯を飾ることは他の地区でも行われたようですが、遺骸を伴わない葬儀・カラダミ(空荼毘の訛りか)は、類例の少ない珍しい民俗行事とされています。 カラダミの由来には.水難者などの供養に椎津城落城の伝説が重ね合わされているようです。 平成21年2月 市原市教育委員会