飯香岡(いいがおか)八幡宮 八幡 市原市 千葉県
重要文化財  飯香岡八幡宮本殿 一棟 昭和二十九年九月十七日指定
千葉県指定有形文化財  飯香岡八幡宮拝殿 一棟
社伝によれば白鳳4年に創立されたといわれ、上総国分寺附近に鎮守され国守の崇敬もあつかったといわれています。誉田別命を祀り、関東における八幡信仰の聖地として、千葉氏をはじめ一般庶民の畏敬を集めて今日に至っています。  本殿は正面三間、側面二間の身舎に入母屋造りの屋根がのり、その正面三間に梁間一間通りの向拝が付き、周辺に廻縁がめぐらされています。様式的には和様を主体にする神社建築です。  拝殿は正面五間、側面三間、屋根は本殿と同じく入母屋造りで、正面中央に千鳥破風をつけ、三花懸魚をさげ、向拝中央は軒唐破風となっています。妻破風には三花かぶら懸魚を付けています。 造立年代は棟札や各部の様式手法から元禄4年(1697)頃であることが確認されています。このような神社建築を権現造りといいます。  昭和54年3月  千葉県教育委員会  市原市教育委員会