第4回 ロンドン大会 1908年4月27日〜10月31日 実施競技種目数: 23競技107種目 参加国・選手数: 22ヶ国から2035人 ローマが財政不足で返上したため、ロンドンが代替開催。 パリ、セントルイスと続いた万国博覧会付属の大会から離脱。 これまでは個人やチームで申し込めば参加できたが、今大会から、オリンピックへの参加が各国のオリンピック委員会を通して行われるようになった。国別の入場行進はじまる。 競泳競技で始めてプールが使われる。 スウェーデンのオスカー・スワン(60歳)が射撃で金メダル2個、銅メダル1個を獲得。 イタリアのドランド・ピエトリ、マラソン1着でスタジアムに入るや、意識朦朧のなかで5回転倒、迷走。役員に担がれて1着でゴールするも失格となる。 「参加することに意義がある」 この大会の陸上競技でアメリカとイギリスの間にいくつかのトラブルが起こり、両国民の感情が悪化した。 セントポール・カテドラルで行われたミサで、ペンシルバニアのエチェルバート・タルボット主教は各国選手団を前に「オリンピックで重要なことは、勝利することより、むしろ参加したということであろう」と説教。 それから5日後、イギリス政府が大会役員を招待して開いたレセプションの席上で、クーベルタンIOC会長はこの言葉を引用して演説。のちのちに語り継がれることになった。 |