第2回 パリ大会 1900年5月20日〜10月28日 実施競技種目数: 16競技86種目 参加国・選手数: 19ヶ国から1078人(うち女子12人) 第2回大会は近代オリンピックの提唱者であるクーベルタンの祖国フランスのパリで開催された。 パリでは同じ年に万国博覧会を開催する計画があり、オリンピックは万国博覧会の付属大会として開かれることになってしまった。 参加者は一挙に4倍、万国博覧会の付属になってしまったことで大会運営上大きな混乱をきたし、メダル製作が間に合わず、選手に届いたのは2年後だったといわれている。 5ヶ月にわたる競技大会で、参加者のなかには、それがオリンピックであったことを知らないで亡くなっていった者も多かった。 今回より女子選手も出場。初めての女性金メダリストは、テニス・シングルスで優勝したイギリスのシャーロッテ・クーパー。彼女はウインブルドンで5回の優勝を誇る名テニスプレーヤーだった。 ボート競技で決勝に進出したオランダの選手(ペア)は、スタート直前になってフランス人の男の子に「コックス」役を頼んでそのまま出場し優勝した。この少年は表彰式には出たがその後いなくなり名前も年齢もわかっていない。 推定では7歳と12歳の間だったと考えられ、オリンピック史上最年少の金メダリストである。 |